2025年も仕事はじめから1週間が経過しました。
今年の目標は何か立てましたか?
年の初めや誕生日など、節目に目標を立てると達成率が高くなるというのがあります。
フレッシュ・スタート効果
エビデンスのある効果で、2014年にペンシルべニア大学ウォートン・スクールのHengchen Daiらの研究で、Management Scienceにパブリッシュされました。
・Fresh Start Effect: How to Motivate Users with New Beginnings
・Why Now Is the Time for a Fresh Start
「Google Insights for Search(現在はGoogle Trendsに改名)」を用いて「ダイエット」の検索数を分析した結果、
それぞれの始まりに当たる日は前日(終わりの日)と比較して、「ダイエット」に関する検索が増加する傾向が確認されました。

週や月のはじめなどの節目、特に新年の初めに多くの人がダイエットを始めようと情報を集めようとしていることを意味しています。
実際に行動に移したかどうかを調べました。
研究チームは大学にあるジムで運動をした大学生の数を調べ、ジムに訪れた人数が年や月、週、誕生日、仕事(学校)始まりと前日でどれくらい差があるかを比較しました。
分析の結果、やはり週や月などのはじめの日には前日よりもジムの利用者が多く、多くの人が運動をしに来ていたことが確認されたのです。

Hengchen Daiらは後続の研究で「フレッシュ・スタート効果」のメカニズムについて検討するため実験を行っています。
・統制群:3月18日(火)から24日(月)の間でリマインドメールを受け取る日を決める。
・実験群:3月18日(火)から24日(月)の間でリマインドメールを受け取る日を決める。リマインドを受ける日にチェックをつける紙に「3月20日(木)は春が始まる日です。」というハイライトがついている
実験の結果、20日が「春が始まる日」であることを知った人は、知らなかった人と比較して、目標を達成するための行動をその日に始めるためにリマインダーを受け取るよう設定する傾向がありました。

「特別な日」だと思うとその日に目標を達成するための行動を起こすモチベーションが高くなるようです。
またこの後に新たな実験をし、まだ達成していない目標を思い浮かべた後に、
①新しい都市に初めて引っ越した日を想像する人
②何回も引っ越しを繰り替えし、9回目になる日を想像する人の2つのグループに分けました。
そして過去の自分と比べ、現在の自分が過去の自分(特に過ちや失敗がする自分)と比較して、どれくらい心理的に離れているのかと、引っ越した後にどれほど目標達成のための行動を起こすやる気があるかを回答しています。
実験の結果、9回目の引っ越しをした日を想像した人と比較して、初めて引っ越しをした日を想像した人は、過ちや失敗をした過去の自分とは心理的な距離が遠く感じ、目標に向けて行動を起こすやる気が高いことが確認されました。

これらの結果から、新しい週や四半期の始まり、誕生日をはじめ、引っ越した初日などの節目となりうる日付は過去の失敗や不完全さから精神的に分離させ、モチベーションを高めるのに寄与する可能性が考えられます。
研究チームはこの節目を「時間的なランドマーク」と呼んでおり、「新たな気持ちでスタートを切ることで、過去の失敗と決別し、ポジティブな目標に向かって行動する機会も増える。」と述べています。
「フレッシュ・スタート効果」の興味深い点は、新年や月初めなど明確な区切りではなく、「春の初めの日」などの特別な意味づけをされた場合にも、やや効果は下がりますが目標達成のモチベーションが高まるところです。
つまり新たに何かを始めたい場合には、明日を「自分が決心をした」特別な日を定めて行動に移すもありだということです。
(引用:ナゾロジー)


