LIFE DESIGN ARITAI | 2026年5月 第3週
不妊の原因は「約半数が男性側にある」。それでも男性が声を上げにくい現実がある。仕事との両立、パートナーとの関係、そして自分自身と向き合うこと——ARITAIはその孤独に寄り添います。不妊治療といえば「女性のもの」——そんなイメージが、今も根強く残っています。保険適用の拡大や社会的な認知が進む一方で、男性の不妊についての現実はほとんど語られていません。
人知れず苦しみ、職場にも家族にも言えず、抱え込んでいる男性がいます。
このブログは、その方たちに向けて書いています。
実は「約半数」は男性に原因がある
不妊は女性の問題だと思っていませんか。WHO(世界保健機関)の調査データは、その認識を大きく覆します。

不妊の原因の約半数は男性側にあることが明らかになっています。
しかし、精液検査を受ける男性は依然として少なく、「まず女性が検査を」という流れが続いています。
若い世代でも、20〜30代の10人に1〜2人が妊娠困難な状態にある可能性があるというデータもあります。
![]()
自分に原因があるとわかったとき、男性はどこに相談すればいいのか。
その「答え」が、まだ日本社会には圧倒的に少ない。
男性が声を上げにくい、3つの壁
女性の不妊治療への支援が広がる一方で、男性不妊には独特の「言いにくさ」があります。
学術的にも「スティグマ(社会的烙印)」として指摘されているこの問題は、男性の受診行動や精神的健康に大きな影響を与えています。

「出口の見えないトンネル」の中で、男性は一人でいる
不妊治療は「出口の見えないトンネル」と喩えられることがあります。
その長い治療期間の中で、女性にはカウンセリングやコミュニティが少しずつ広がっています。
しかし男性向けのサポートは、まだほとんど存在しないのが現状です。
実際にこういった声を聞きます。

仕事と不妊治療の両立は、男性にも「制度の問題」
2022年4月から、不妊治療に保険が適用されました。これは大きな前進です。
しかし、保険が効いても「仕事を休めない」現実は変わりません。
特に男性の場合、こんな課題があります。

厚生労働省も不妊治療と仕事の両立支援を推進していますが、現状の施策は主に「女性従業員への配慮」を中心に設計されています。男性側の当事者が職場でどう動けばよいかの指針は、まだ十分ではありません。
![]()
仕事を続けながら治療に向き合うには、「制度の理解」だけでなく、
自分の気持ちの整理と、職場との関係の調整が必要になる。

「ありたい自分」は、この経験の中にもある
ARITAIという名前には、「ありたい姿」という意味があります。
男性不妊という経験は、キャリアや人生設計に深く関わってきます。
「父親になる」という選択肢、治療を続けるかどうかという決断、パートナーとの関係性の変化
——これらはすべて、「どう生きたいか」という問いとつながっています。
治療に向き合いながら仕事を続けることは、非常に消耗します。
そのうえで「自分はどうありたいのか」を考える余裕がなくなるのは、当然のことです。
一人で抱え込まなくていい。
整理されていなくていい。
ただ、話してみてほしい。
キャリアコンサルタントには守秘義務があります。
話した内容が外に漏れることはありません。
「こんなこと相談してもいいのか」と思わなくていいです。
男性不妊のことも、仕事のことも、パートナーへの気持ちも——全部、ここで話してください。
まず、話してみることから始めませんか
整理されていなくて大丈夫です。何から話せばいいかわからなくても大丈夫です。
30分、あなたの話を聞かせてください。
