書評「職場を腐らせる人たち」

本日は書評を掲載します。

職場を腐らせる人たち

著:片田珠美 (講談社現代新書)

特に職場にいる(?)どうしようもないクラッシャー、腐らせる人たちの特徴的なものを挙げたいと思います。

幻想的願望充足
「すべてがうまくいけばいいのに」という願望と、「すべてがうまくいく」という現実を混同している状態
例)根性論の上司「やる気を出せば、すべてがうまくいく」

躁的防衛(マニック・ディフェンス)
困難な事態に直面した時、気分を高揚させて元気を出し、活動性を高めることによって乗り越えようとするメカニズム
例)愛する人を亡くした時に、打ちのめされているにもかかわらず、「大丈夫」と妙に元気にふるまい、動き回っている

幻想的万能感の肥大
強い自己愛ゆえに自分は何でもできると思っている(新入社員など)
例)質問するのはできない社員の証だと思っている。
例)教えてもらっていないので、できません」
例)簡単な作業をお願いすると「こんな簡単なことをさせるなんて、僕の能力の無駄遣いです」

強迫性障害
やりすぎとも思える完璧主義や確認癖がある人。まじめで几帳面と評価される一方で、度を超すと強迫性障害の疑い
このタイプが自己完結型の仕事であればよいが、他人を巻き込む仕事では迷惑になる

ペシミスト(悲観論者)
ネガティブな面ばかり指摘する人。他人が喜んでいるのを見ると、水を差すようなことを言いたくなる
ペシミストは自分にいいことがあっても手放しで喜ばない

置き換え
言い返したり反撃できない相手の場合、その矛先を別の対象に転換すること
例)上司に反論したいが立場上言いにくく、若手社員に矛先を変えて鬱憤晴らしをする

こじらせた承認欲求
周囲を見下し、自分の優位性を誇示する人。傷ついた自己愛を補強するもの
例)高学歴だが仕事ができない人が「このレベルの人たちがやっている仕事では自分の能力が発揮できない」

自己保身願望
自分の身を守るために、自分より下の人間を探し出す、作り出そうとする
例)リストラ候補者を検討している状況の際、他者の悪い点を報告することで自分より下の人間を作り出す

想像力の欠如
相手の苦しみや悲しみを想像できず、むしろそれを笑いものにするサディズム的心性
例)他人の秘密を平気でばらす人

受動的攻撃(パッシブ・アグレッション)
不満や怒りを相手にわかるような形で出すのではなく、わかりにくい形で表出するやり方。いい人のふりをする
例)本人がいないところで陰口、悪口を言う

エロトマニー(恋愛妄想)
相手から愛されているという妄想。勘違いのレベルを超えている精神医学的レベル
例)1回優しくされたことで、その人は私のことが好きだと思い込み、自宅まで押し掛ける

処方箋としては

まずはこのような人だと気づくこと

このような人たちとは関わらないようにする

なるべく他の職場の方とコミュニケーションをとる(孤立しない)