中年の危機 ~ミッドライフクライシス~

中年の危機、ミッドライフクライシスという言葉を聞いたことはありますか?

中年期(定義は色々ありますが、30代後半~50代)に、人生の折り返し点でそれまでの人生やキャリアを振り返って、「これで人生良かったのかな」など疑問や不安を抱えるようになる状態のことです。(以下、マイナビキャリアリサーチLab 参照)

また、仕事に限定するとこの年代は、管理職など職位が上がる人、上がらない人、専門職かジェネラリストの道か等、いろいろな仕事の役割や役職がある程度明確に別れ始めます。

ここで自分の思った通りに行かないことも増えてきます。その際の葛藤なども含まれます。

ご自身がこの年代で、このような心理状態であったり、周りの人を見ていたり、話を聞いて思う方もいるかもしれません。

精神的症状

自己評価の低下や将来への不安、過去の選択に対する後悔などがあります。
人生の意味や目的に対する疑問が生じることもあり、気力の低下やうつ病にもつながることがあります。

ここからいくつかの調査結果をお示しします。特に40~50代の数値に注目しています。

人生に対する満足度の調査データ(マイナビライフキャリア実態調査2024年版(ライフ編))から

自身の人生に満足しているか

仕事以外の私生活についてどう感じているか

内閣府の「満足度・生活の質に関する調査」

40~50代の方は

人生の満足度が低い
私生活に不安を感じている
生活の満足度も低い

これはまさにミッドライフクライシスを示しているデータだと思います。

行動的症状

人生に停滞感を抱くようになることで突発的な行動につながることもあります。
急に仕事を辞めたり、充分な知識を得る前にリスクの大きい投資や起業を始めたりなど、衝動的な行動をとることもあります。

なぜ、ミッドライフクライシスは起きるのでしょうか?

3つの要因があると考えられています。

社会的要因

仕事に対するマンネリを感じたり、キャリアアップの限界を感じたりすることが、人生の停滞感や焦燥感につながります。

個人的要因

これまでの人生を振り返り、達成できなかった目標などが浮かび上がり、過去の選択への後悔や現状への疑問につながることがあります。

プライベートでは子供の独立や親の介護など、家庭内での役割が変わることで、自分の存在意義や役割について考え直すことが増えます。

生物学的要因

加齢による体力の低下や健康問題が増えることで、精神的な不安やストレスが増加します。

更年期に伴うホルモンの変化が精神的な不安定さを引き起こしたり、ほかの要因によって生まれる悩みや葛藤を増大させたりすることにもつながります。

ミッドライフクライシスを乗り越えるために

ライフキャリアを再構築する

新たなライフプランやキャリアパスを模索することが有効です。

例えば、自己分析を行い、自分の強みや興味を再評価することで、新たな職業や趣味に挑戦すること。

スキルアップや資格取得を目指すことで、キャリアの幅を広げることなど。

新たな趣味や活動をはじめる

趣味やボランティアなどといった、自宅や職場以外の居場所は「サードプレイス(第三の場所)」と呼ばれ、新たな趣味や活動を通じて、同じ興味を持つ人々との交流を深めることが有効です。

サードプレイスを持っているかどうか×仕事と私生活の満足度

サードプレイスを持つ人の方が、仕事と私生活の満足度が高いという結果が得られており、家族や職場以外のコミュニティを持っていることがプライベートにも、キャリアにもよい影響を与えている可能性があることが示されています。

悩みを1人で抱えない

積極的にコミュニケーションを図ることで悩みを相談できる状態をつくることが重要です。

ここでキャリアコンサルタントを活用するというのも一つです。

人生思い通りにすべて行く人はいません。

多かれ少なかれ、壁や悩みはあるものです。

それをうまく乗り越えることで、自分に納得できるキャリア、人生を歩みましょう。

僭越ながら、キャリアコンサルタントとして。このようなご相談業務も行っています。

お気軽にご相談ください。